製品(アプリ別)エクソソーム細胞外小胞体(エクソソーム)のサイズ・個数濃度測定

細胞外小胞体(エクソソーム)のサイズ・個数濃度測定

細胞外小胞体、エクソソームとは

細胞外小胞体(EVs:Extracellular Vesicles)とは、細胞が分泌する おおよそ50nm~1,000nmサイズの粒子で、​タンパク質、mRNA、miRNAなどが内包されている物質です。特に50-150nmサイズの粒子は一般的に​エクソソームと呼ばれており、1980年代に発見されて以降、今日に至るまでバイオマーカとしての研究が続けられて​います。近年では間葉系幹細胞由来のエクソソームを用いた新療法の研究、エクソソームを送達キャリアとしてDDS(薬物送達/ドラッグデリバリーシステム)の研究など、再生医療分野での研究が進められています。​また、エクソソームを用いた美容、健康関連商材の販売も活発化しています。​

参考文献
1.東京都健康長寿医療センター研究所 「エクソソームは細胞からのメッセージ!?」
  https://www.tmghig.jp/research/topics/201704-3381/

2.国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野 勝田 毅・落谷孝広 「新規治療薬開発への間葉系幹細胞由来エクソソームの応用可能性」
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/29/2/29_140/_pdf

3.東京医科大学「骨髄異形成症候群由来エクソソームによる骨髄微小環境を介した造血不全の新規メカニズムの解明〜エクソソームの制御を基盤とした新規治療法の可能性〜」
  https://www.tokyo-med.ac.jp/news/2022/0524_150000002975.html

4.大阪大学大学院医学系研究科・医学部 「大阪大学と再生医療関連事業のセルソース、エクソソーム治療の確立に向け共同研究契約を締結」
  https://www.med.osaka-u.ac.jp/archives/18876


エクソソームの特性評価

現在、エクソソームの特性評価には以下のような代表的手法が用いられています。

手法​ 粒子サイズ​ 個数カウント​ 目的タンパクの検出​

ナノ粒子トラッキング解析​(NTA法)​

可能​ 可能​ 可能​
ELISA法​ -​ -​ 可能​
ウエスタンブロッティング法​ -​ -​ 可能​
フローサイトメトリー法​

可能​

(一部サイズの制限あり)

可能​ 可能​


エクソソーム解析前の準備

上記の主な解析手法を実施する際には、血清・血漿などの元となる体液の精製を行い、エクソソームを取り出す必要があります。

代表的な精製手法は以下となります。

 ・超遠心法

 ・ポリマー沈殿法

 ・クロマトグラフィー法

 ・免疫沈降法



NanoSightでは、NTA法を用いて、精製済みエクソソームの粒径・個数分布の測定はもちろん、特定の膜表面タンパク質を持っているエクソソームへ蛍光標識を行い、その粒径・個数濃度を高分解能で簡便な手順にて測定することが可能です。


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